07.22
17のクラウドソーシングサイトを運営するエフ・プラット株式会社
17ものクラウドソ-シングサービスを運営し、ここ一年で急成長しているベンチャー「エフ・プラット株式会社」。
エフ・プラット株式会社が運営するメインサービスは「ファーストデザイン」。2006年に開始したサービスで、2013年7月時点で約7500名の国内外のクリエイターが参加しており、チラシ・リーフレットのデザイン、パンフレットデザイン、ロゴデザイン、イラストなどが依頼できる。クリエイター選択の際にはクリエイター名、クリエイターが描いたデザイン・イラスト、そのクリエイターの評価が一覧で表示され、依頼者はそれらをもとに依頼先を決定することができる。オファーをするとWeb上で見積もり、料金の交渉、デザインの提案、料金の支払いが行われる。全てオンラインでのやりとりなので、スピーディかつカジュアルに行うことができる。
2013年7月現在までに「ファーストデザイン」内で受注された案件は約15,000件。企業と個人の割合は約半々だという。カスタマーから支払われる料金の3割を手数料として引き、7割をクリエイターに渡すというビジネスモデルだ。
最近では、流行のソーシャルゲームのカードイラストの案件が多いとのこと。また、2013年3月から翻訳機能をつけたことで、海外からの案件にも対応しやすくなり、すでに毎月50件ほどの案件を受注している。
日本のアニメは世界中で流通しているため、海外のアプリで日本風のイラストを使いたいというクライアントなどがいるそうだ。また、日本のマンガ・アニメで世界的にも有名な「遊戯王」が大好きだという息子の誕生日に、遊戯王風のイラストを送りたいという父親からの依頼もあったそうで、海外ならではのニーズだ。
「ファーストデザイン」は、クリック一つで日本語版から英語版に切り替えることができるので、クリエイター募集の案件は、2つの言語で見ることができる。仮に違う言語を使うクリエイターに仕事を依頼しても、無料の機械翻訳がついているので、メッセージのやり取りが可能だ。機械翻訳で意味が通じない場合は人力翻訳(有料)を利用すれば、24時間以内に翻訳された文章が届くようになっている。人力翻訳は外部システムと繋がっており、全世界に翻訳者のネットワークを抱えているため、全世界の翻訳が可能だ。このシステムでクリエイターは負担なく海外からの案件を受注することができる。