11.26
海外クラウドソーシング|Elance 2013年上半期
【海外クラウドソーシング事情】 Elance 2013年上半期
今回から2回に分けて実際に海外のクラウドソーシングを見ていきたい。そこで、本記事では、海外市場についてデータの観点から見ていくことにする。まず、1回目の今回はアメリカの大手クラウドソーシング会社のElanceだ。2013年上半期のデータを数字として明示的に開示しており、非常に興味深い。
<2013年上半期 Elance >
https://www.elance.com/q/online-employment-report
17万の新しいビジネスが参加
60万件の新しい仕事の依頼が追加
61万人の新しいフリーランサーが参加
フリーランサーへ1億3千万ドルの報酬
これだけの数がElanceのみで生まれていることが分かる。
また、過去の数字との比較を見ても年々その上昇率は上がっているのが見て取れる。
また、雇用側の支払額の合計が増加している国としては1位がアメリカ、二位にオーストラリア、三位にイギリスと、アジア以外の国が多いことが分かる。
その一方で、フリーランサーとして稼いでいる金額の増加が多い国としては、アメリカが一位なのは雇用側と変わらないが、その後にインド、ウクライナ、パキスタンとアジアの国が並ぶ結果となった。
結論としては、欧米の国が中心に、クラウドソーシング上に仕事を依頼し、アジアの国々がそれを請け負うという構図が見て取れる。
もちろん、このデータはElanceのものであり、これのみで世界中のクラウドソーシングの構図を示しているものではないが、1つの参考としてこういったことが分かるだろう。
なお、日本のクラウドソーシングの成長については以前も記事で紹介したことがある。(https://crowdsourcing.jpn.com/2013/10/20131021a001/)
クラウドソーシングが世界レベルで成長していく中、今後確実に日本の働き手にも新たな働き方が求められいくことになることは想像に難しくない。日本でもクラウドソーシング時代に備えた企業側、雇用側がそれぞれ力を入れて行く必要があると考えられる。今回のElanceのデータは、今後の日本におけるクラウドソーシングのあり方について、有用なデータとなるだろう。
次回はフリーランサーに求められる能力を同じくElanceの2013年上半期のデータから見ていきたい。
(記事:CrowdsourcingJAPAN編集部 Y.HIRUTA)