08.13
グローバルに自由に稼ぐ働き方の実現法(13)
(2013年8月29日-働き方探求メディア 瓦版 平城寿氏連載より-)
Contents
グローバルに自由に稼ぐ働き方の実現法(12)
私がクラウドソーシングに100%賛同できない理由
クラウドソーシングについて
『クラウドソーシング』が着実に拡がり始めているようですね。
クラウド(cloud)という言葉は、もともとインターネット上のサーバ群のことを指していて、インターネット経由で提供される様々なサービスを、『クラウドサービス』と呼んでいます。
Gmailもある意味クラウドであり、DropboxやEvernoteなどもクラウドですね。
クラウドのメリットは、インターネットに繋がる環境があればいつでもどこでも、同じようなサービスを受けられる、という点です。ノマドにとっては、その活動をグッと便利にしてくれた存在のひとつといえますね。
クラウドソーシングにおける「クラウド」は、いわゆる「雲」の方の意味でなく、群衆(crowd)の意。これに業務委託の意味であるsourcingを組み合わせた造語です。つまり、不特定多数のマンパワーをインターネット経由で活用することを、『クラウドソーシング』と呼んでいるのです。
インターネット経由でデータ入力をお願いしたり、ブログの記事作成を依頼したり、WEBデザインをお願いしたり、ということが、クラウドソーシングを活用することで必要なときに、必要なだけ依頼できるようになるのです。
また、依頼される側としても、『いつでも、好きな時にだけ』仕事をすれば良いという環境を実現することができます。これは一見素晴らしいことのように思えますね。
クラウドソーシングと@SOHOの決定的な違い
ただ、私はこの業態について100%賛同していません。
確かに、上記のようなメリットはあります。しかし、クラウドソーシングでは、仕事を依頼する側と仕事を請ける側の間に、システムが介在するため、直接の取引ではありません。直接の取引ではないということは、『相手が誰かどうかは、あまり重要ではない』ということです。つまり、そのシステムが介在しないと、取引が成立しずらいですし、本格的に独立してやっていきたい方にとっては、独自の顧客を開拓しにくいのです。
私がもともと@SOHOを起業した理由は、『もっと多くの方に、独立できる環境を創る』ということでした。つまり、自分自身を世の中にPRし、独自の顧客を開拓していくためには、@SOHOのような、『一対一』の取引を行えるサービスの方が適しているということです。
従って@SOHOでは、これからも、こういった波に左右されず、『もっと多くの方に、独立できる環境を創る』ためのサービスを提供していきます。但し、データ入力など、一部の業種については、クラウドソーシング的な考え方を取り入れるのはアリだと思っています。その理由は、データ入力といった単純な作業に内職がてらに参加したいという方にとっては、直接取引よりも間接取引の方が気持ちが楽だ、という面もあるからですね。
いずれにせよ@SOHOはこれからの時代を見据え、ますます皆さんに有益なサービスとなれるよう、最大限の努力を継続していきます!
(2013年8月29日-働き方探求メディア 瓦版 平城寿氏連載より-)