02.27
海外クラウドソーシングサイト紹介 Vol.2『99designs』
第2回は、2008年サービス開始、デザイン特化型クラウドソーシング『99designs』。
Contents
99designsは2008年にサービスを開始した世界一のデザイン型クラウドソーシングサイト。
オーストラリアに本拠点をおき、世界中に進出しており、ドイツ、フランス、スペイン、オランダ、イタリア、ブラジルの現地版のサービスも展開している。(日本版サイトはこちら。)
28万人以上のデザイナーが登録し、現在までに発注された仕事の総金額は6900万ドルを超える。
クライアントの求めるデザインをハイクオリティーで提供するという理念のもと、扱う仕事はロゴ作成、Web・アプリデザインの他、名刺やTシャツ、バナー広告のデザイン等多岐にわたる。
コンペティション型クラウドソーシング
コンペティション型のクラウドソーシングを行っており、クライアントは募集するデザインの概要と金額を設定してdesign contestと呼ばれるコンテストを開催し、デザイナーは報酬を得るためにコンテストに参加する。デザイナーはデザインを提出して競い合い、それに対してクライアントはフィードバックを返す。これを七日間繰り返してデザインを洗練していき、最も気に入った作品を提出したデザイナーを優勝者とする。著作権の協定を結び、報酬を支払う。
またコンテストだけでなく、個別のデザイナーとやりとりして発注を行うことも出来る。
報酬額はデザインのカテゴリによって異なり、その中でクラスがあり高い順にPlatinum、Gold、Silver、Bronzeとなっている。
海外での知名度が高いため取引件数もデザイナーも多く、デザインが集まりやすいという利点がある。
しかしクライアントはコンテストでデザイナーから七日間かけてデザインを募り優勝者を選んで報酬を払うが、選ばれなかったデザイナーは報酬をもらえずその数日間の労力が無駄になるというのはデザイナーにとって酷なのではないかという懸念もある。
Swifily
99designsは自社を模倣したかのようなデザイン型クラウドソーシングサイトが増えてきたこともあり、新たにSwiftlyというサービスを開始した。Swiftlyはその迅速さが特徴で、クライアントは求めるデザインや元々あるデザインの変更してほしい点を簡単に説明する。すると、その仕事が自動的にデザイナーとマッチングされ、一時間以内にそのデザイナーが仕事を完了させてくれる。料金は一律19ドルとなっている。
このように99designsはデザイン型クラウドソーシングサイトの最大手としてクライアントの求めるデザインをよりハイクオリティな形で変化している。
(Written by Croudsourcing Japan T.Yamane)