07.09
わずか数千円からのアウトソーシング! 人と仕事をつなぐマッチングサイト「シュフティ」の秘密
在宅ワークを広めるために誕生した「shufti(シュフティ)」。注目の事業内容とは・・・
EC業界の成長とともに増えつつある商品登録や画像切り抜き、商品動画のチェックなどの作業。それらの細かな実務を在宅ワーカーに依頼することにより、格安でアウトソーシングできるサービスがある。企業と在宅ワーカーのマッチングサイト「シュフティ」を運営する「うるる」の数千円からのアウトソーシングを可能にした仕組みをひも解く。
「shufti」スタート以前はうるるが企業から仕事を受けて、在宅ワーカーへ発注するアウトソーシングの形を取っていた。その後、企業と在宅ワーカーが直接取引できるお仕事マッチングサイトとして「shufti(シュフティ)」が2001年にスタート。
シュフティはPCを使った仕事に特化しており、ネット環境があるPCを持つ在宅ワーカー向けに仕事を発注できるので、企業へのアウトソースに比べ格安での業務アウトソースが可能になっている。
うるるのような組織が間に入ることで手数料などが発生すれば、せっかくのアウトソーシングがコスト高になってしまう。
加えて、数千円規模の作業では仲介コストを乗せる部分がないため、これまでは小規模の仕事を受託できる企業はなかった。
しかし、企業とワーカーとが直接取引できるシュフティであれば、他社が受託できないような小さな案件も受けることが可能となります。
これまで外に出せなかった業務が顕在化したこともあって、シュフティを通じた在宅ワーカーへの仕事依頼は年々増えているようです。
企業が仕事を発注したい場合、シュフティ上で仕事を登録。その仕事を見た在宅ワーカーは、それぞれ希望する金額で見積りを提出し、企業はそのなかから在宅ワーカーを選択し、発注先を決定。
発注に際し、企業が最も不安に感じているのが、在宅ワーカーさんとのやり取り。顔も見えにくく個人である在宅ワーカーさんに大切な業務を依頼するのは、品質や納期、情報漏洩(ろうえい)などの観点から見てもリスクが高いもの。
シュフティでは、登録している在宅ワーカーの能力を独自の能力テストによって数値化しており、また過去の業務の実績やその業務についての「評価」も公開されている。発注側の企業は、見積り金額と合わせて目的に合った人材を選ぶことで、安心した発注ができる仕組みと言えるだろう。
小規模で運営する多くのEC事業者を応援
現在うるるには約2300名のワーカー、820社以上の企業が登録。今や、PCを使って仕事をするのが常識ということもあって、企業ユーザー数は右肩上がりで増えている状況のようだ。
サービス開始当初は、データ入力のような案件が多かったようだが、数年前からEC事業者様からのお問い合わせが増加している。
中小企業や個人事業主が運営しているECサイトの場合、受注や発送処理だけでも大変なのに、商品登録や画像の切り抜きといった作業までも、社長自らがすべて1人でやらなければならないというケースをよく耳にする。これまでは誰にも頼むことのできなかったちょっとした作業こそ、こういったシステムを多いに活用したいものだ。シュフティの登録は無料なので一度試してみる価値はあるのではないだろうか。