インサイト・コンサルティングのクラウドソーシング「eÿeka」CEO「コミュニティ参加者との関係をリスペクトする」

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インサイト・コンサルティングのクラウドソーシング「eÿeka」CEO「コミュニティ参加者との関係をリスペクトする」

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2006年にフランスで設立されたeÿekaは、インサイト・コンサルティングという独自の概念を展開するクラウドソーシング企業である。同社のカラフルなホームページでは日本語を含む13言語でコンテンツが表示されるのが大きな特徴だ。クラウドソーシングのグローバルカンパニーとして成長してきた背景には何があったのだろうか。

1.クリエイティブなアイディアを結集させる

eÿekaが設立された2006年には、高いクリエイティビティを持つプロシューマー、またはクリエイティブコンシューマーと呼ばれる新しいクリエイティブクラスが登場した。クリエイティビティを専業とするそれらの人物にプロポーザルの場を提供したのがeÿekaの始まりだった。クライアントサイドでは、YoutubeやFacebookが台頭したソーシャルメディアのチャンネルがあったが、当時はユーザーが求めるコンテンツのソリューションが存在しなかったこともあり、eÿekaの最初のステージとしてコンペ形式のプラットフォームでビデオコンテンツの制作が始まった。

「ビジネスが加速したきっかけは、クライアントへのヒアリングです。それにより、当社はアイディエイションという新しいカテゴリーを作りました。それによってコンセプトを飛躍させ、クリエイティビティが必要とされるパッケージ、ストーリーテリングなど多くの分野で活躍できるようになりました。これが当社のベストバリューとなっています。プロフェッショナルなプロセスと従来の方法を組み合わせて制作されたTVコマーシャルのフィードバックは、お客様の間で良好でした。世界中のクリエイターは従来のやり方にとらわれることなく、モチベーションに溢れています。eÿekaのサービスは世界中のクリエイターの知見から生まれています。」(Pétavy氏)

2.InSites Consulting

2000年代に世界各国で登場したクラウドソーシング企業のほとんどは、「クラウドソーシングとは何か」という概念をクライアントへ伝える課題と直面している。eÿekaも例外ではなかった。

「当時、クラウドソーシングは新しい概念だったので、お客様へ“クラウドソーシングとは何か”、“利点は何なのか”などを説明する必要がありました。クラウドソーシングは非常に便利なので、理解を得るのに時間はかかりませんでした。当社が実施したのは、サービス業界へのクラウドソーシングの統合です。クライアントはそのソリューションを必要としていました。」(Pétavy氏)

フランスに本拠地を置き、顧客の90%はグローバルカンパニーとなっているeÿeka。同社を保有するInSites Consultingはクラウドソーシングを利用するマーケットリサーチ会社として知られている。eÿekaはInSites Consultingを通じ、幅広いカテゴリーに参入している。

「InSites Consultingは、日用品、食料品、バンキング、ファイナンス、サービス業界、製薬業界など全ての業界で最先端のマーケットを注視しています。当社としてはその傘下に属しながら新しいカテゴリーへ参入することで、イノベーションによるカスタマーエクスペリエンスの向上につなげたいと思っています。また、カテゴリーやサービスについては、地理的にも広がっています。パートナーもUSにあり、ローカルブランドやグローバルカンパニーと協業しています。」(Pétavy氏)

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3.コミュニティのケア

eÿekaでは、400,000人以上がプラットフォームに登録されている。その構成員は、主にアマチュアクリエイター、グラフィックデザインを専攻する学生、フリーランサーやプロフェッショナルのクリエイターに分かれている。コンペ形式のため、参加者の多くは日常的な業務を行うというよりは、インスピレーションの糧としてコミュニティに参加する。

「当社には4Fsという概念があります。Fun(参加者がコミュニティ上でオープンになって楽しむ)、Fulfillment(コミュニティに参加することで新しい技術を学ぶことができる)、Fame(コンペに勝つことで実績を得られる)、Finance(マネーを得られる)。これらが当社コミュニティの特徴です。

クラウドソーシングはツールに過ぎないと考えます。クラウドソーシングを通して優れたアイディアを見つけ出すことができればビッグビジネスにつながりますし、クリエイティビティは大手企業にとってはキードライバーとなります。クラウドソーシングはそれらを実現させるソリューションです。マーケットのニーズや現場の課題に対してクラウドソーシングを使うことが大事だと思っています。」(Pétavy氏)

クラウドソーシングの役割を述べるPétavy氏は、プラットフォームへ参加するクリエイターのフォローとリスペクトを忘れない。

「クラウドソーシングは人が参加することで成り立っているので、参加者のケアが重要だと考えています。参加者へのリスペクトでクラウドソーシングが機能し、それによってグローバルスケールで協業を進めることになるわけですから。コミュニティの参加者は情熱をもって業務に取り組んでいます。正しい枠組みを通してケアすることが大事です。」(Pétavy氏)

インタビュー後記

クリエイターへのリスペクトを最後まで強調していたPétavy氏。eÿekaがグローバルレベルでビジネスを拡大できた背景には、同社とコミュニティ参加者の間で揺るぎない信頼関係があったからなのだろう。今後の展開にも引き続き注目していきたい。

取材日:2019年5月

取材・文章:hongou

編集:n.takai


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  • 最終更新日:2019年7月23日 12時35分

ロベルト

神奈川県秦野市生まれ。国際協力業界で営業、総務、リスク管理業務、観光業の活動に携わり、北米、中南米、ヨーロッパ、アジアの約30カ国を経験。現在は海外著名人へのインタビュー、海外ニュースの紹介などを幅広く取り上げています。(日本語、英語、スペイン語)