Quirky|共創型クラウドソーシングの海外事例(3/3)

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全ての製品を、消費者コミュニティとの共創によって生み出す。

(writing k.aoki)

⒊Quirky訪問記

2013年5月、筆者はQuirkyを訪問してインタビューを実施した。なぜ、アイデア考案者だけでなく、全ての貢献者に金銭的インセンティブを付与しているのか。彼らは何度となく、“Validation”という言葉を口にした。コミュニティにおける共創のプロセスは、Quirkyの製品開発に必要不可欠であり、それは当然の報いだという。また、販売実績や各メンバーの累計報酬額を開示している理由に関しても、「共同開発者」であるコミュニティ・メンバーへは極力情報の透明性を保つためだということであった。
実は10ドルのアイデア投稿料、2009年当初は99ドルであった。それを1年後に90%もの「値下げ」を行っている。その狙いと効果について確認したところ、質を担保しながら量を募ることを狙いとしており、実際にこれによって飛躍的に投稿量が増えたということであった。但し、これによりアイデアの質が低下することはなかった。彼らは、人々が身の回りに「解決したい問題」を抱えており、それを解決するアイデアまで持ち合わせている場合、そのアイデアは投稿料の額で変化するわけではなく、重要なのは人々の頭の中に既にあるアイデアを、いかにコミュニティに投稿させるかであるという。
まずは多くのアイデアを募って、そこからコミュニティでブラッシュアップすればよいというのが彼らの姿勢である。
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Quirkyのオフィスは最新の3Dプリンターやレーザーカッターがあるかと思えば、模造紙が溢れるブレストルームがある(写真上左)。また、全てがオンライン上で完結しているように見えて、コミュニティで選ばれたトップアイデアから製品開発へと進めるアイデアを選ぶときには、CEO以下、全スタッフが一同に会し挙手性で決定を行う(写真上右)。このミーティングは毎週木曜日に行われ、時にはアイデア考案者自身が乗り込んできてアピールする。筆者も運よく木曜日に訪問したので、このミーティングに参加し肌で熱気を感じることができた。
筆者もQuirkyにアカウントを作ってメンバーとして登録している。アイデア投稿までには至らないが、ネーミング案を投稿したり気に入ったアイデアに投票したりしている。そして毎日のように、コミュニティ・メンバーから「新しいアイデアを投稿したから、ぜひ見に来てほしい」「コメントを欲しい」といったメッセージを受け取る。オンラインでもオフラインでも、“invention”への熱意は変わらないと感じる次第である。
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writer 名称未設定4
青木 慶(あおき けい)
外資系メーカーマーケティング職の一方、
2012年~神戸大学大学院経営学研究科博士後期課程
研究テーマは、企業と消費者の価値共創


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