会社を“変える”クラウドソーシング

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(9月24日-働き方探求メディア 瓦版-)

~静かに迫りくる巨大な黒船~ クラウドソーシング(CS)革命がもたらす破壊的創造(5)

第5回 会社を“変える”クラウドソーシング

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世界中の優秀な人材をたくみに使いこなし、スケールの大きなビジネスを展開する――。こうしたプロジェクトの遂行は、もはやグローバルな大企業の専売特許ではない。能力さえあれば、1人でも不可能ではない。

必要なのは、プロデュース能力、語学力、そしてクラウドソーシングを使いこなすスキル、この3つ。実際に活用する際のイメージはこんな具合だ。プロジェクトの内容が決まれば、クラウドソーシングで人選。それぞれの役割をこなせる人材を世界中からかき集める。そして、指示を出し、まとめあげる。拠点は、カフェでも自宅でもどこでもいい。数台のパソコンと回線があれば、それでOKだ。

ヴァーチャルオフィスと呼ばれるこうしたスタイルで、極めて効率的に大きな案件をこなし、大金を手にするワーカーも数多く出始めている。大きなポイントは、例えば大企業よりも優秀な人材を集めることが可能であることだ。ネットを介し、世界中の頭脳を集め、多言語を駆使し、的確な指示で進めるプロジェクトが、自宅で一人のワーカーが行う。そうなると、従来の会社は一体どうなるのだろうか…。

そもそも会社は本当に優秀な人材の集合体なのか。皆がオフィスに集まって仕事をする必要はあるのか…。ヴァーチャルオフィスは、そうした疑問に答えるどころか、一気に吹き飛ばすほどのインパクトを持つ事実といえるだろう。

東京工業大学イノベーションマネジメント研究科の比嘉教授はこう予測する。「クラウドソーシングの普及によって、オフィスが消滅することはないだろうが、立派な自社ビルは無意味になる。稼ぎ方も変化するかもしれない。例えば、とてつもなくプロデュース力のある人がいたとしたら、いくつものプロジェクトを回し、大金を稼ぐ。つまり、10人で10億ではなく、1人で1億のプロジェクトを10やって、10億稼ぐというようなパターンも増えてくるかもしれない」。

能力のある人間が、効率的に稼ぐ。クラウドソーシングが普及すると、お金は能力に集まることになる。つまり、会社ではなく、能力のある個人が、より収益を上げられる環境が整うことを意味する。そうなると、“会社だからできる”という強みや魅力は相対的に下がってしまう。その結果、会社からはすぐれた人材が流出し、力が弱まり、ますますクラウドソーシングが優位になる。

行き着くところには、会社という概念の消失、ということもあるのかもしれない…。会社のカタチを変え、会社の存在意義をも変質させてしまう――。これがクラウドソーシングが秘める本当のすごさであり、現状に対しては、かつてない“脅威”ということになる。

<次回第6回(10月上旬)は「迫りくるクラウドソーシングの荒波」>

9月24日-働き方探求メディア 瓦版-


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